どこまでも限りなく降り積もる雪アニメ!
現在放送中のアニメから『連想』したものを
報告・連結・妄想して過去のアニメをおススメしてきましたが
今度から趣向はそのままに
時事から思いついたアニメを不定期に紹介したいと思います。
題して、【アニメ報連想】。
今回は今年二度目の大雪で交通機関が麻痺しそうな中
雪が降ると思い出す作品をピックアップしたいと思います。
globeは特に関係ありません。
Kanon
原作:Key / Visual Art’s
制作会社:京都アニメーション 監督:石原立也
OP「Last regrets」 ED「風の辿り着く場所」彩菜
キャスト:相沢祐一(CV.杉田智和) 月宮あゆ(CV.堀江由衣) 水瀬名雪(CV.國府田マリ子)
何はともあれ雪!冬!美少女!といったらこちら。
「鳥の詩」が国歌ともてはやされたり劇場アニメ化したりで
飛ぶ鳥を落とす、いや、鳥が飛び立つ勢いの
【AIR】に比べればいささか地味な印象が拭えないが
KeyとI’VEを全国区に押し上げた金字塔のPCゲーム、
それを原作としたアニメである。
美少女ゲームに初めて「泣き」の要素を入れて成功した作品で
今でもこの二つのタイトルを思い出すと
胸がキュッと締め付けられる者も多いのではないだろうか。
絵で敬遠したくなる気持ちも分かるが
一度騙されたと思って視聴してみてほしい。
人って外的要因が無くてもこんなに嗚咽してしまう生き物なのかと
自分の生態さえ疑わしくなるほどの衝撃があるだろう。
かくいう筆者Bも、それまでまったく興味のなかった
いわゆる”萌え”というジャンルへの壁を取っ払った作品がこちらと言える。
【Kanon】にとって雪は記憶の象徴。
しんしんと降り積もり絶え間ないのに触れると消えてしまう儚いモノ。
元祖泣きゲーといわれる伝説の作品にこの季節に触れないわけにはいかない。
凪のあすから
原作:Project-118
制作会社:P.A.WORKS 監督:篠原俊哉
OP「lull〜そして僕らは〜」「ebb and flow」Ray
ED「アクアテラリウム」「三つ葉の結びめ」やなぎなぎ
キャスト:先島光(CV.花江夏樹) 向井戸まなか(CV.花澤香菜)
比良平ちさき(CV.茅野愛衣) 伊佐木要(CV.逢坂良太) 木原紡(CV.石川界人)
舞台は海中だし残暑から始まったので清涼感のあるアニメかと思いきや
2期をまたぎ冬アニメの季節になると
冬眠を挟みそれまでの雰囲気をガラッと変えて
時間というモノの残酷さと大切さを教えてくれた
P.A.WORKSのオリジナルアニメーションである。
まずはとにかく映像美。
妥協を許さないP.A.WORKS入魂のオリジナル作品という事で
その技術の粋を結集させて濃縮還元。
このPVを見ても5年前のアニメとは思えないほど色鮮やかで美麗である。
そこで描かれる”ぬくみ雪”の表現が幻想的でちょっと不気味で
雪降る地方の港で仰ぐ大雪の空ととても酷似している。
(まぁ成分的にこれは雪じゃないらしいがそんなことはどうでもいい)
ストーリーとしては甘酸っぱい青春恋愛モノ……から
現実との兼ね合いも少し絡む切ない展開。
片思い連鎖がこんがらがってる作品にしては
さっぱり風味の感情の処理がされているところが気に入っている。
このあたりは男性向けと女性向けの違いかもしれない。
落としどころはそれぞれ収まるとこに収まってる中
第2部のヒロインだけがかわいそうなことになっているので
……ここいらでいっちょ美海ちゃんを救済するアニメでも描かれませんかねぇ?
少女終末旅行
原作:つくみず
製作会社:WHITE FOX 監督:尾崎隆晴
OP「動く、動く」 ED「More One Night」
キャスト・歌唱:チト(CV.水瀬いのり) ユーリ(CV.久保ユリカ)
そして記憶に新しい少女2名による終末旅行譚。
これまた雪の意味合いが少々変わって、死の灰ともとれる不穏な象徴でもある。
核とかで大気が歪められてしまう影響か
やはり世界の終わりには氷河期が似合うという事で
終始背景に積雪がちらついていて過酷な状況が見て取れる。
……にもかかわらず、二人の幻想は緩く愛らしくて
断崖絶壁で戯れる子猫を眺めるようなこの謎の感覚はなんだろう。
最終話の主人公が相方の存在感を噛みしめ始めるころ
謎の生物兵器がこの世界がもう滅びゆくところだということを断言してくる。
別れはいつでも突然で、それでいて必然で、
超常的な能力を持つ存在が彼女らを見初め始めた瞬間に降り出した雪。
もうこの時点で後戻りはできない、
されど旅の先に希望があるわけでもない
そんな既知の未知を予感させる不思議な降雪風景だった。
完走日記でも触れたが、まったりと見ていた最中とは違い
今残っている視聴後感はやはりすこし怖気を覚えている。
なんというか、かわらずに健気でいてくれ、二人とも……
宇宙よりも遠い場所
脚本:花田十輝
制作会社:マッドハウス 監督:いしづかあつこ
OP「The Girls Are Alright!」saya ED「ここから、ここから」
キャスト・ED歌唱:玉木マリ(CV.水瀬いのり) 小淵沢報瀬(CV.花澤香菜)
三宅日向(CV.井口裕香) 白石結月(CV.早見沙織)
そして!ただいま絶賛放送中の【よりもい】。
南極大陸へ行きたいか―!と煽られてはいるものの、
まだ日本でごったごたやっているので、未だ南極へは未踏破。
いつになったらメインストリームに躍り出てくれるのか分からないが
今でも十分面白いので責める気にはならない。
まぁオープニング映像であんなにも雪に塗れてはしゃぎまわっているので
焦らずともそのうち4人の美少女のゆるくないキャンプ△が始まるだろう。
水瀬いのり×花澤香菜という声優ヲタク狙い撃ちコンビによる
ラジオ『南極よりも寒いラジオ』も大好評放送中。
http://www.onsen.ag/program/yorimoi/
二人のかわいすぎる声と天然か計算かわからない掛け合いで
彼女らの魅力もぎゅぎゅっと詰まっている。
他のメイン2名、早見沙織・井口裕香も仲がいいのは知っているので
そのうち来るであろうゲスト回が今から楽しみだ。
まとめ
その他、北の大地が舞台になる事が多い【ヘヴィーオブジェクト】、
北海道を舞台にしている【最終兵器彼女】、
ヒロインとも縁深く大精霊の激怒で猛威を振るう【リゼロ】
辺りも思いついたが、ちょっと雰囲気を楽しむ余裕がなさそうなので除外。
【おおかみこどもの雨と雪】も大好きで感涙必至の作品なのだが
とくに雪景色である必要が無いので選外にした。
筆者Bが雪国出身なので昔から見慣れた降雪風景。
雪のない年の瀬に慣れてしまって少しセンチメンタルを補給してる次第です。
雪は天然の幻想的な雰囲気演出装置。
ロマンチストを自称する身としては、好きな要素になりやすい題材です。