【アニメ報連想】[EX] 異国迷路のクロワーゼ 他

先週2017年5月9日、小説家:桜庭一樹さんやその他メディアにて

漫画家・イラストレーターの武田日向さんが同年1月に逝去されたことが公表されました。

外野からは窺い知ることも出来ないことですが

いちファンとして謹んで哀悼の意を表します。

桜庭一樹さん公式ブログ http://gosick.jp/blog/684/

千野えながさん公式ブログ http://birdsplanet.blog75.fc2.com/

というわけで今回は

惜しまれまくりつつも絶筆となってしまった作品の中で

特に好きだったものを紹介したいと思います。

異国迷路のクロワーゼ

19世紀後半のフランスが舞台で、

単身渡仏した主人公が異文化交流を経て成長していく日常ドラマ。

時代背景や心情描写の落とし込みが丁寧で、しっかりとした説得力と

その割にほんわかとした絵柄と雰囲気が不思議な読後感をもたらしてくれる。

【GOSICK-ゴシック-】の挿絵で名を広めた後の、こちらの漫画【異国迷路のクロワーゼ】。

こういった中世ヨーロッパが好きだったのだろうか……

武田日向といえば、とりわけロリっ娘と豪奢な背景の組み合わせというイメージがあり

萌えイラストの割にものすごい繊細で緻密な書き込みをされる方だという印象だった。

“かわいらしさ”を重視ししつつも写実的な背景は実に見ごたえがあり、

以前雑誌に付録された小冊子の満足度は非常に高い。

(余談だが、同雑誌に付録された【異国迷路のクロワーゼ】イメージCDも

KOTOKO×井内舞子というアニメ以前の話と考えると破格の企画で、これまた名曲なんです)

漫画2巻が発刊された後まったく続報がなくとも

待ち望んでいた人が多かったのは想像に難くない。

どうか何かしらの障害があれど、

是非画集を発売して悼む方向を定めさせてほしい所存である。

トリニティ・ブラッド

故・吉田直による遠未来黙示録。

ショッキングな展開が多いのでダークファンタジーと呼んでも差し支えないかもしれない。

2004年にお亡くなりになられ、翌2005年にアニメ化している。

古い作品……と思うだろうか。

しかし漫画は今も連載中で、原作者の遺志を継いで……いるかどうかは定かではないが

あの膨大な設定を消化しようと刊行され続けている。

絵師のTHORES柴本の画力の高さは芸術と呼んでも過言ではなく

画集は豪華な装飾が施され、

約1万円という”ライトノベル絵師”のものとしては高価な設定にも関わらず

不満の声がほとんど上がらないほど。

美麗なイラストと相乗できるだけの技量を持ち合わせていた吉田直は

熱風海陸ブシロードの企画にも参加していた。

紆余曲折あって頓挫後も、中心人物が「必ずアニメ化に漕ぎ着ける」と決意し

株式会社ブシロードを立ち上げたのは有名な話だ。

2013年に単発とはいえアニメ放送された際には吉田氏も浮かばれたのではないだろうか。

妖狐×僕SS

そしてまた取り上げます藤原ここあ原作のこの作品。

どんだけ好きなんだと問われれば自分がアニメを好きになった要因であり原点である。

もともと漫画が大好きで、アニメ放送時は見ずDVDを買い、

副音声があまりにも面白くラジオを漁り、声優にハマってアニメを見るようになった。

それだけに

一昨年訃報を知ったときはこんなに落ち込んだことあるかなというくらい落ち込んだ。

正確には【いぬぼく】は完結しているので、

絶筆したのは次の連載作品である【かつて魔法少女と悪は敵対していた。】であるが

以前にも記したとおり、【いぬぼく】第2期への期待の声が止まない。

(と思ってるのは自分だけではないはず)

没後特に意気消沈したのがこの3作品。

その他、

今年3月にも【学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD】の佐藤大輔が逝去しており

2011年に【えむえむっ!】の松野秋鳴も記憶に新しい。

絶筆となった作品は知らなかったが、

【迷い猫オーバーラン】【パパのいうことを聞きなさい! 】の松智洋も

2016年没と最近の出来事だ。

意外と多くない作品群ゆえに、殊更上記の作品が惜しいと思ってしまいがちだ……

そして、そんな中でも幸せな結末を迎えたと言えるものが――

ゼロの使い魔

ヤマグチノボル氏による異世界召喚ファンタジーの決定版。

釘宮病が蔓延しだしたころに席巻した、もしくは発生源の一つのして君臨した作品で

アニメも4期まで放映する大人気ぶり。

「残り2巻で有終」とプロットを完成させたにもかかわらず

2013年に訃報が流れ誰もが完走を目の前に断念せざるを得ないと悟った中

代筆者を明かさないまま、今年2017年2月に最終巻が刊行されたのだ。

どうだろう、正直この作品に触れたことはないのだが

amazonのレビュー等を読んでるだけで泣きそうになるではないか。

作者に起こったことがもちろん一番の不慮ではあるが

作品に対しては完結しないことが一番の憂慮である。

そんな中、周囲の協力ともちろん作家本人の意志や遺志を合わせて

完結までこぎつけられることのなんと幸せな配慮かと。

最終話のプロットが上がってたからこそできた終結というわけで

トリニティ・ブラッドも是非!とも思うのだが

さすがに吉田直は癖が強すぎて代筆は無理かもな……とも諦めつつ

各作者のお悔やみ申し上げまして、締めさせていただきます。

ここまでお読みいただき有難う御座いました。

ご意見等喜んでお受けいたします。

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