【されど罪人は竜と踊る オルケストラ】公式アンソロジー レビュー②

【ストブラ】や【リゼロ】の作者参加の公式アンソロジー!

現在進行形の戦犯漫画家ぶくぶ氏のネームバリューが強すぎて

彼の名前が積極的に取り入れられている【されど罪人は竜と踊る オルケストラ】。

養殖ものの”クソアニメ”に続く天然の”クソアニメ”となるか

一部に熱狂的なファンが付く“クソアニメ”の皮をかぶった神アニメになるのか。

それを占うこちらのアンソロジーも原作に負けず劣らず面白かったので

軽くレビューしてみたいと思う。

内容はお祭り的な趣向が強くネタバレして困るようなこともないのだが

一応そのあたりには触れないようにあっさりめで記すつもりなので

ディープな感想等は別の機会というか直接言ってくれればお応えします。

コメント欄とかどうですかね?

↓前半はこちら↓

短編小説

高殿円

銃姫】【ポリフォニカ】の白シリーズ作者で、浅井ラボ氏のご友人。

上記2作品は漫画で読んだことはあるが小説は未読。

よって彼女本来の文章はよく知りません申し訳ない。

ストーリーとしては本編でも時折描かれる

家具偏愛教のギギナVS家計で火刑なガユスによる価値観の違いバトル。

こちらのギギナの方が若干狡猾で、らしくない切れる頭脳戦を見せてくれる。

女流作家らしい心情の流れの表現が見事で

ガユスの閃きに至るまでのプロセスがなめらか。

くわえて舌戦も小気味よくて読んでいてまったくストレスを感じない。

このアンソロジーで唯一雑念を挟まずに読めるだろう。

こんなに爽やかな二人の物語が読めるなんてね。(当社比)

三雲岳斗

アスクライン】【ダンタリアンの書架】【ストライク・ザ・ブラッド】と

作風を変えつつ若年層を刺激するヒットメーカーで、浅井ラボ氏のご友人。

見方によっては【され竜】ミステリー2作品目で、

また構成も本作に比較的近しい作り方をしていて非常に楽しめた。

内容はオリジナル襲撃者によって「わたし、入れ替わってる!?」となる

ある意味お遊び回の鉄板ネタ。

最近【君の名は】もあったことだし

男性が女性に入り込んだらとりあえず胸を揉むのはもはや以下略だ。

視線誘導、ならぬ思考誘導も巧みで、読者に

「あー、こう思わせといて、こうなんだろうな」と

ドヤ顔で真相を解明できてると思わせておいてからの

もう一段回、別の回答を用意しているあたり憎たらしい。

まんまと術中にハマったわちくしょー!

おかげで次の話に行く前にもう一回最初から読み直させられた。

なんの破綻もない良質な短編でしたごちそう様。

長月達平

Re:ゼロから始める異世界生活】の原作者、鼠色猫こと長月達平。

多分そうじゃないかなとは薄々感じていたが【され竜】の熱狂的なファン。

おそらく、この著書を読む者の一番の目的が彼の作品を読むためで

またこの作家陣の中で一番気合が入っていたのも彼な

言葉を選ばなければ彼の書いた【され竜】を世に出したくて

この企画が持ち上がったのではないかと思う程の選出である。

その期待は見事に裏切られた。

――思いっきり良い方向で

もはや浅井ラボ氏が誉めてる文章を信じる者はいないと思うが

「これは完全補完されたもう一つの結末」と言わしめるほどの作品が

ここに生まれてしまったと思っている。

ストーリーは本編第1巻のヘロデル最期の6日間を彼視点から映したもの。

親友ガユスとの再会から彼との学生時代の回想、別れ、

最愛の者を通して彼が辿ったその荊道に

流した涙と血と理想に抱かれて溺死するまでが描かれる。

果たして、溺れたのはそれだけじゃなく、

モルディーンの思想が足された結果でもあるのだが、それがまた”らしい”。

そしてそれらはすでに我々が”知っている”物語なのが凄い。

【リゼロ】も【され竜】と同じく英語の存在しない世界観だからか

人名と地名以外のカタカナが少なかったのも好感。

※ないとは言ってない

ページ数もほぼ半分を占めているし、これを読むためだけでも購入をお勧めしたい。

友情ものに弱いので、しっかり号泣させてもらいました。

本編にもあった最後のガユスの一幕はズルいって……。

ベニー松山

唯一まったく知らない作家さん。

ストーリーは純日本で、

原因不明の大災害が起きて死の街と化した東京を舞台にした

近代ファンタジー。

非戦闘員の案内人(男)を主人公として未開の地へ赴き真相を探る冒険譚で

爛漫+無表情の美少女2名(+地図役の男性もう1名)が奮闘する。

……いったいどこに【され竜】要素があんねん!?

と一瞬昏い気持ちになったが、そこと切り離してみれば普通に面白い。

逆に言えば切り離さないと少し苦痛かもしれない。

咒式もちょこっとしか出てこないしね。

まとめ

というわけで最後までお読みいただきましてありがとうございました。

どうしてもされ竜の世界観で「カウンター」とか「シースルー」とか

和製英語みると違和感あるよね、と思いながらも

知ってる作家さんが多くて読み応えのある単行本でした。

繰り返しになりますが、長月達平さんの「道化の六日間」を読むだけでも

買う価値はあると思ってます。

それではこちらを読みながら、

来月の最新刊を待ち、さらにその先にあるアニメに備えましょう!

されど罪人は竜と踊る とは

然現象・物理法則の再現、
物質の生成を超物理的に行うための技術体系〈咒式〉。
この咒式によって、
人類はかつて〈魔法〉として恐れられた力を自在に操ることに成功した。
〈咒式〉は生活のあらゆる分野に恩恵をもたらし、
跋扈していた〈竜〉や〈異貌のものども〉すら駆逐する勢いで、
急速な発展を遂げていた。

式を使い、問題解決と賞金稼ぎの生業に明け暮れる、
ふたりの攻性咒式士、ガユスとギギナ。
混沌とした国境の街、エリダナで咒式士事務所を構える彼らに
〈竜〉を狩る仕事が舞い込むのだが、
それは絡みあう陰謀と策謀の始まりだった――。

たりの主人公の軽快にして絶妙な掛け合い、
〈咒式〉という独特な技術体系を綿密に描いた戦闘描写。
そしてなにより世界の理不尽な残酷さを正面から描き切るその作風で、
「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」と称される『されど罪人は竜と踊る』。
現在、小学館ガガガ文庫より19巻まで刊行され、
長らくアニメ化不可能と言われ続けた本作が、
TBS・BS-TBSにて2017年10月よりTVアニメ化!

ガユスとギギナ、天敵にして相性最悪で最高の「相棒」たちの物語が動き出す!

OP:「divine criminal」 / fripSide
ED:「décadence -デカダンス-」 / 黒崎真音

TBS: 4月5日(木)深夜1:58~
BS-TBS:4月7日(土)深夜1:30~
※放送日時は予告なく変更なる可能性がございます

タイトル:されど罪人は竜と踊る (2018)
原題:Dance with the Dragons
制作・スタッフ:錦織博 #セブン・アークス・ピクチャーズ 浅井ラボ 宮城 ざいん
キャスト:島崎信長 細谷佳正
©浅井ラボ・小学館/「され竜」製作委員会

されど罪人は竜と踊るHP http://www.tbs.co.jp/anime/sareryu/

されど罪人は竜と踊るtwitter https://twitter.com/sareryu_anime

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