2017夏アニメ完走日記-type.B-⑥

2017夏アニメ注目のエグいアニメ4作品をピックアップ!

皆さん、2017夏アニメ楽しみましたでしょうか。

まだアニメにハマってから5年目の筆者Bが

序盤雑感からどう変化したか比較しながら

1クール分見終わったアニメの感想を書き綴ってみます。

あらすじを知りたい方はリンクを参照してください。

(参考にはならないと思いますが)

地獄少女 宵伽

原作:わたなべひろし
製作会社:Studio DEEN 監督:大森貴弘

OP「ノイズ」ミオヤマザキ ED「いろがみ」能登麻美子

キャスト:閻魔あい(CV.能登麻美子) 寒河江ミチル(CV.和多田美咲)

オリジナル6編を終えた後は、傑作選と銘打ってあるだけあって

なかなか一筋縄ではいかない暗鬱な話が並列された。

いずれも勝ると劣らない悲劇だとは思うが

だがそれでもあえて序盤で展開した【宵伽】本編の方が、

全体的に面白かったと個人的には感じている。

後継者なのか継承者なのかは分からないがミチルを巡る物語とか

いきなり勘違いでの地獄流し、平常心で異常を行使する特異性とかとか

恨みの方向性が分かりやすかったのが要因かもしれない。

血濡れた指で琴線に触れられたからか、ちょっとだけ意識に怖気がこびりつくのだが

後述するもっとえげつない作品を視聴することになるので

やはり心霊は良くも悪くもエンターテインメントなのだなと思い知った。

賭ケグルイ

原作:河本ほむら 作画:尚村透
製作会社:MAPPA 監督:林祐一郎

OP「Deal with the devil」Tia produce by supercell ED「LAYon-theLINE」D-selections

キャスト:蛇喰夢子(CV.早見沙織) 早乙女芽亜里(CV.田中美海) 鈴井涼太(CV.徳武竜也)

丁寧な物言いでギャンブルに高じるヒロインだが

秤に賭ける景品が大きくなっていくにつれ

強靭な精神も傲慢になっていくのか慇懃無礼に拍車がかかっていく。

台詞の言葉選びのセンスがいい。

とにかく演出が見事で、

結果的にギャンブラーですらなかった変態死にたがりが

イキ過ぎた嗜虐の末に被虐趣味に目覚めるのを丁寧に描いたり

現役アイドル声優真っ只中である芹澤優

ファンに不快感を抱くという想像しがちなアイドルの裏の顔を演じさせたり

制作陣も相当狂ってる(※誉め言葉)のが非常に好感。

そもそも4、5話過ぎたあたりでコメンタリーを放送する辺り

普通を良しとしない体制と同時に

中の人と登場人物に関連はありませんよと言う保険をかけたのも面白い。

やはりクライマックスは生徒会会計との一騎討ち……いや、二騎打ちか。

それまでイカサマが当たり前のギャンブルで勝ったり負けたりしていたが

彼との勝負は真っ向勝負……というより彼が真正面から対峙。

結果強烈なブラフをかました夢子が勝利するのだが、

その結末たるや壮絶。

早見沙織が演じているせいで何かしらの救済処置を提案するのかもとか思うが

全然そんな優しいヒロインではなかった。マジでこの後どうすんのこの人

逆に生徒会長との一騎討ちはあっさり。

最終話にしてまさかの日和った結末に唖然とするが

ここまで予想を裏切り続けるこの作品らしいなとも思った。

まぁ対戦したのはヒロインじゃなかったのも納得の一理。

好い競技アニメだった。

プリンセス・プリンシパル

原作・製作会社: Studio 3Hz × Actas Inc.

監督:橘正紀

OP「The Other Side of the Wall」Void_Chords feat.MARU ED「A Page of My Story」

キャスト・ED歌唱:アンジェ(CV.今村彩夏) プリンセス(CV.関根明良) ドロシー(CV.大地葉) ベアトリス(CV.影山灯) ちせ(CV.古木のぞみ)

このPVで最終話直前までの流れを

主人公:アンジェ自ら時系列で解説してくれる親切設計。

放送順だと事件簿のような印象だった各話も

改めて連結させてみると、ゲストキャラの行動のつながりも視えて

また違った楽しみ方ができる。

各主要キャラの関係性の変化も分かりやすくなっているので

相関図を思い描きやすくもなっているだろう。

一部彼女の歯止めが利いていないのでお聞き苦しいところもあるが

むしろ大好物なのでもっと下さい。

というわけで、これまで冷静沈着に着々と任務を遂行してきた黒トカゲ星人の

無表情が瓦解しあわや取り返しのつかない過ちを犯すところだった最終局面。

生放送で主演声優が仄めかした「登場キャラが最後死にます」を裏付けるように

プリンセスの抹殺命令が下された。

その発言でむしろ死なないんだろうなと思いつつもかなり絶望的なシチュエーションが重なり

万事休す!というタイミングであれやこれや連鎖的に好機が入り乱れる展開は

ベタではあるがそれまでがそれまでだけに最高に気持ちが良かった。

ケイバーライトはあくまで便利な道具の一つに過ぎず

人を動かすのは、人が成せるのは結局人の思想であるというところが大きい。

アンジェの願いはプリンセスに託され、

プリンセスの願いはアンジェの光になった。

製作スタッフがtwitterにて些事の解説をしたりすることからも

美術や背景にも小ネタをちりばめており

おそらく見返してみればいろいろ伏線の再発見があるだろう。

うーむ、終わり方から察するに余韻は残してある

これは売上さえ確保できれば第2期もあり得るか……?

あくまでスタイリッシュに終始するストーリーと縦横無尽に駆け回るかわいいキャラクターで

今季一の満足度……を三分割した一つだ。

最後の一つが、最後のこちらの問題作である↓

メイドインアビス

原作:つくしあきひと

監督:小島正幸

OP「Deep in Abyss」 ED「旅の左手、最果ての右手」

キャスト・歌唱: リコ(CV.富田美憂) レグ(CV.伊瀬茉莉也) ナナチ(CV.井澤詩織)

そのまるっこいビジュアルの緩さから

アビスさんとこのMAIDさんかな?とか

少年少女の健やか冒険譚!みたいな想像をしていた者も多かったかもしれない。

だがその実態は――

盛大なる初見殺し、文字通り地獄が口を開けて待つ深淵なる空虚だった。

見れば分かるが、少女も少年もMade in abyss。

生粋の遥か地底の申し子だ。

作者の存在はまことしやかにイラスト系専門学校で噂になっていた。

やたらと緻密な自然物や人工物を描くロリコン絵師がいる、と。

ゲームのキャラクターデザイナーからキャリアをスタートさせているが

彼のオリジナルイラストがネット上で拡散されるにはさほど時間はかからず

知る人ぞ知るではあるが著名な絵師だった。

そんな彼が”Abyss”という単語を用いて連載を始めた漫画。

かわいらしいキービジュアルの時点でピーンときましたね、

「あ、これ絶対ヤバイやつだ」、と。

ニコニコ辞典での【いちごましまろ ~キメラアント編~】やら

【ポポロ・クロイス in ダークソウル】というのは言い得て妙。

電撃系萌えキャラクターが過酷な状況を生きるという素晴らしい直喩だ。

実際マルルク(CV.豊崎愛生)とか無条件でかわいい。

性別が明言されていないことだけが気がかりだが(多分♂)、その愛らしさにそんなものは些末な問題だ。

世界観という言葉が氾濫して久しいが、こういった作品にのみ扱われるべき単語だと思う。

作品独自のルールもそうだが不可思議な生態系や地形の構築。

それに伴う弱肉強食を確かな画力と説得力で精細に描き切る手腕は見事だ。

とりあえず、目を覆いたくなるほど凄惨な展開が評価されている本作だが

それに遭うのが愛らしいキャラクターというのがまた眼に毒。

名作というのは漫画家が自ら生み出した子供たちを

いかに甘やかさないで成長させるかに掛かっていると思うが

どう考えても残酷に過ぎる。だが、やはりそこが好い。

今季の山場としてリコの腕の切断(未遂)という事件があったが

次は助けた側だったナナチに窮地が訪れる。

もしも第2期があるのであれば心して見届けよう

ちなみにアニメ最終話はナナチとミーティのお別れが30分たっぷり描かれる。

ここだけで5回くらいどっぷり号泣。

ナナチのミーティを想う気持ちは、親愛と呼ぶにはあまりに尊い。

それだけ感情移入してみられた作品だった。

間違いなく名作。絶対に見るべきアニメだと主張したい。

(実際【サクラダリセット】と違って、【プリンセス・プリンシパル】【メイドインアビス】は

周りのアニメ好きほとんどが太鼓判を押している)


――というわけでお読み頂き有難うございました。

ご意見等喜んでお受けいたします。

他に完走した作品としては【ナナマル サンバツ】【境界のRINNE】、

継続中の作品として【魔法陣グルグル】【妖怪アパートの幽雅な日常】

がありますが、別の機会があればそちらで取り上げさせていただきます。

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