2017秋アニメ序盤雑感-type.B-⑥

2017秋アニメ注目のアニメ5作品を紹介!

皆さん、2017秋アニメ楽しんでますでしょうか。

まだアニメにハマってから5年目の筆者Bが

とりあえず序盤を視聴してみた雑感を書き綴ってみます。

(語彙がないので過去作品を例に出すあたり容赦ください。)

 キノの旅

原作: 時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白
製作会社:Lerche 監督:田口智久

OP「here and there」& ED「砂糖玉の月」やなぎなぎ

キャスト:キノ(CV.悠木碧) エルメス(CV.斉藤壮馬)

連載17年という電撃文庫が誇るライトノベル界初の寓意的ファンタジー

連作短編形式の抒情冒険譚、15年ぶり2度目のアニメ化だ。

印象はその話によって大きく変わってくるが

基本的には中性的で冷静で淡泊な主人公が独特の価値観を持った国を転々とし

時に人を助け時に革命を起こし、時に非情に人を裁く

ファンにとっては一種のヒロイックストーリーとなっている。

とにかく原作者のアイディアと伏線の張り方が巧妙で、

終盤に仄めかす真実にまんまと掌で転がされている感が半端ない

人が悪いことに大手を振って種明かすわけじゃないので

少し気を抜いてしまえば気付けないほどささやかな掲示なのも

目の肥えた読者層に受ける要因の一つだろう。

(嘘つきの国とか特に顕著である)

それでいて難解になりすぎず童話的な雰囲気に収まっているのがすごい。

主人公のけして正義に身を置くとは限らないアンチヒーローっぷりも魅力だ。

2017年版アニメのスタッフも有能で、見事にそれらを動画に落とし込んでいる。

ともすれば陳腐になりがちな命のやり取りも極力テンションを均して均して

でも盛り上がってないわけじゃない絶妙な空気感である。

悠木碧の少年ボイスも見事。

今季は【しょびっち】でもクール系微表情を演じているが

同じ系統でもここまで振れ幅を出せるのかと毎度驚かせてくれる。

フリート-クやtwitterの発言はぶっ飛んでいるが、

その実力は折り紙つきである。

個人的にはアニメ化の成功は約束されていると確信している作品。

しっかり見惚れたい。

 魔法使いの嫁

原作:ヤマザキコレ
製作会社:WIT STUDIO 監督:長沼範裕

OP「Here」JUNNA ED「環-cycle-」糸奇はな

キャスト:チセ(CV.種﨑敦美) エリアス(CV.竹内良太) ルツ(CV.内山昂輝)

意味深なタイトルに人身売買からの入手経路、

落札者の異形の男とこのPVのサムネイルキャプチャーから

あたかも見るもはばかる奴隷的女卑でも始まるのかと思いきや

境遇への同情と美しい精神と秘めたる可能性を見初めた魔法使いが

孤独な少女の眼を開けさせ世界を掲示するダークファンシー物語。

人はそれを一目ぼれと言う。

“人外×少女”という禍々しいキャッチフレーズとは裏腹に

わりとのほほんとしたやり取りが交わされ、

陸版対魔の【ARIA】のような雰囲気も感じられるのだが、

希少な能力を巡ってあらゆる魔物にその存在を狙われるので

当りの強くない【赤髪の白雪】の情緒も持つ。

主人公の見た目と種﨑敦美の演技さえもその近似値で、

個人的にはそれが興味を持ったきっかけでもある。

また、「見えざるものが見える」「ゆえに孤立」

「いろいろなげやりなくせに」「無垢」というタグが【キーリ】を彷彿とさせる。

まぁ何が言いたいかというと雰囲気から絵柄も含め何から何まで好みど真ん中

好きにならない要素がなく、そんな過剰な期待の中

まったく裏切らないアニメの出来に只今絶賛絶賛中だ。

音楽もすばらしく、軽くケルトの混じったBGMが神秘的。

【残響のテロル】【すべてがFになる】でのうざかわいい演技を見せた

種﨑敦美もここ一年で急速に出演数を伸ばし、桐谷華名義も含め

他とは違った主張で目に入ってくるので気になる存在だ。

今季だけでも【宝石の国】【鬼灯の冷徹】【ブレンド・S】と

どれを聴いてもチセの声からは想像もつかないのもすごい。

少しダークな世界観

魔法使い牛骨との間の抜けたやりとりというギャップに

派手さはなくとも強く心に残る作品だと主張したい。

 宝石の国

原作:市川春子
製作会社:オレンジ 監督:京極尚彦

OP「鏡面の波」YURiKA ED「煌めく浜辺」大原ゆい子

キャスト:フォスフォフィライト(CV.黒沢ともよ) シンシャ(CV.小松未可子)
ダイヤモンド(CV.茅野愛衣) ウェントリコスス(CV.斎藤千和)

包み隠さず告白すると、動いてなんぼの3Dの一枚絵が苦手なので

キービジュアルの段階では全く興味がなかったのだが

あらすじを読むと3秒で試聴確定

爽快新感覚バトルアニメーションの登場だ。

尚、【キノの旅】の第何話かに出てくるタイトルでもない。一応、念のため。

登場人物はすべて宝石

【傷つかない】わけでも【砕けない】わけでもないが

“死なない”のでアクションシーンがド派手で見ごたえがある。

四肢や頭部の破損さえも織り込んで特攻し

文字通り粉骨砕身して敵を撃退するという活劇は

血液さえ流れないが絵的には割とショッキングな映像で痛々しい。

ダッシュのスピード感、武器が奏でる破壊の交響曲

衝突し粉々に降り注ぐ鉱物等

ここまで3DCGに適した漫画がかつてあっただろうかと思わせるほど

美しく散り砕けるさまは芸術的ですらある。

そんな特殊な設定の上で暴れまわっているが

話術サイドも、主人公の生意気具合と楽天思考

周りと価値観が違い過ぎて小気味いいい。

黒沢ともよの本領発揮だと個人的には感じている。

音響も相当こだわっており、

個体によって硬質がぶつかる音の違いさえ表現。

おそらく物語の根本にも関わるであろう

登場キャラの材質の違いもテクスチャーではっきりとわかる。

なんというかいろんなところが理詰めのパズルのような作品だ。

最弱の主人公が致命傷を負うごとに強くなる展開が垣間見えたので

一概にそれだけが見どころではないだろうが

今後どんなひどい目に遭うのか楽しみだ。

 クジラの子らは砂上に歌う

原作:梅田阿比
製作会社:J.C.STAFF 監督:イシグロキョウヘイ

OP「その未来へ」RIRIKO ED「ハシタイロ」rionos

キャスト:チャクロ(CV.花江夏樹) リコス(CV.石見舞菜香)
オウニ (CV.梅原裕一郎) スオウ(CV.島﨑信長)

ちょっとだけジブリのような雰囲気を持った砂漠を舞台にした内乱系ファンタジー。

不思議系美少女をヒロインに据え、少年が幼馴染をいだきながら争いに身を投じ

これまで目を背けて気付かないふりをしていた世界に対し牙をむく成長譚で

いったいどこに少女コミックの要素があるのか全く分からない。

たった今wikipediaを見てボニータ作品だと知って驚いている次第だ。

とりあえず意味深な様で特にそこからは何も読みとれない抽象的なタイトル

無表情褐色ヒロインに惹かれて見始めたわけだが、

穏やかな日常に異物(もちろんヒロイン)が紛れ込んだ瞬間から世界は一変、

正確に次々と建築される死亡フラグを高々と積み上げて表面張力から破裂。

過酷な状況下に急に置かれ立ち上がる者逃げ惑う者

味方の中でもまとまらないこれからの方向性に惑いながらも少女のために何人かが集い

強大な敵と対峙するのだった――

やった、今回はベタが面白いという感想をそれっぽく書き表せた気がする!

正直序盤しかまだ見終わってないのでこれからどうなるのか想像もつかないが

とりあえず雰囲気的には【ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン】を感じる。

(ほんとは大貝獣物語IIのサラーム辺りを思い出したが通じないだろう)

そもそもこれは原作を知らないことが功を奏したかなとも思っている。

先の通り実は奇をてらわない比較的王道展開なのだが

普通にハラハラし重要キャラだと思ってたキャラの死に素直に涙した。

終始画用紙に塗りたくったような不思議な絵柄も相まって雰囲気もばっちり。

生々しく血飛沫も舞う戦闘シーンや愛憎含みのある台詞回しと

【暁のヨナ】のような高揚感もある。

【キーリ】漫画版以来人生2回目のボニータ作品を楽しむ所存である。

 結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-

原案:タカヒロ
製作会社:Studio五組 監督:福岡大生

OP「ハナコトバ」& ED「勇者たちのララバイ」讃州中学勇者部

キャスト:結城友奈(CV.照井春佳) 東郷美森(CV.三森すずこ) 乃木園子(CV.花澤香菜)

人は記憶という装置のおかげでどれだけの悲しみに慣れてしまえるのだろうか――

衝撃の第1期より幾年。

未だに満開の桜並木がアニメで流れる度に”散華”という言葉が脳裏を過ぎり

一人密かに疼痛を覚えながら眺める日々を過ごしている全国1万人弱のゆゆゆファンの皆様

待望の新章開幕である。

一足先に映画で公開されていた-鷲尾須美の章-は一度も足を運んでいないので

今日ようやく触れることができたのだが、

手法が1期のそれをまるまるなぞっていて胸が痛くなる。

むしろもっと丁寧に描いているくらいだ。

だが、我々はもう知っている。この3人のうち、本編に登場していた人物の人数に。

いつかは確実に訪れるその事実に構えながら視聴しなくてはいけない苦しみ、

きっとファンならば共感してくれるに違いない。

しかしそうして身構えていたせいで、痛切に耐性が付いてしまっていたことが寂しい。

そう、1期の時に感じたほどの押しつぶされるような感情の奔流を感じられなかったのだ。

――だが。

幸か不幸かまだ折り返し地点すら通っていない。

ついに悲劇の魔の手は第1期で強烈な初登場の仕方をした彼女に伸びる。

それを視聴した時自分の胸にどのような感情が飛来するのか、

怖くもあり楽しみにしている。

……まぁ、今まで通りかわいい絵柄しといて

華やかな日常シーンと残酷なお役目シーンのサンドウィッチで圧死させようとする

【まどか☆マギカ】直系の魔法少女モノの第2期である。

初めて見たら4話で号泣したんだろうなぁとは思うが、

もはやお家芸と慣れてしまった自分が憎い。

DVDでも薄く”つづく”って出てたし約束された今放送だが

やはり期待値は他のどれよりも大きい。

それ故に純粋に楽しめるかどうか不安なのだが果たして。

とりあえずまだ見てない人のために一言で嘯いておくと……

BUNBUNさんの描く美少女が魔法少女になって世界を守るお話だよ

とだけ残しておこう。


というわけで今回はこの5作品を並べてみました。

一つの例として参考にしてもらえたらと存じます。

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