2018冬アニメ完走日記-type.B-⑥ ~まほヨメ、博多豚骨、ヴァイオレット 他~

2018年冬アニメのシリアス作品をピックアップ!

皆さん、2018冬アニメ楽しみましたでしょうか。

まだアニメにハマってから6年目の筆者Bが

見終わったアニメの感想を書き綴ってみます。

序盤の印象はリンク先に貼ってあります。

 魔法使いの嫁

原作:ヤマザキコレ
製作会社:WIT STUDIO 監督:長沼範裕

OP「Here」JUNNA ED「環-cycle-」糸奇はな

キャスト:チセ(CV.種﨑敦美) エリアス(CV.竹内良太) ルツ(CV.内山昂輝)

2クールに渡っての幻想奇譚は一時原作を追い越しての放映。

大団円……と呼ぶにはあまりにもささやかな幸せへと辿り着いた。

されどその道のりは険しく紆余曲折を固結びしたような激動。激情

濁流に飛び込んだ小枝の如く、運命に翻弄されるとはまさにこのこと。

奇しくも

死にたがりの少女は誰よりも生を実感できる痛みをわが身に宿せる依代だったのだ。

よくもまぁ多くもない話数でこれだけ広げた風呂敷をたたみきったなという

スタッフの愛にあふれた作品だったように思う。

多くないとは言ったが、始めから破格の2クール枠を勝ちとったことや

アニメ開始の何か月も前から告知を弛まなかったところにそれらを感じる。

もはやWIT STUDIOというだけで安心材料なのだが

作画もイトマなく素晴らしいしケルト系の音楽がまた最高。

魔法使いの傲慢な部分や身勝手な部分など醜い面も臆さず表現してくれた

恐慌なシーンも生々しく重々しく描いてくれて原作ファンとしては大満足

もうこれ以上ないアニメ化だったとしか言いようがない。

まぁ画面全体の色調や物語の起伏という意味では地味だったかもしれない

一度見た人であれば否定する箇所が見当たらない理想形だった。

そして間違いなく種﨑敦美の代表作となるであろう作品。

これまでひっそりと評価されていた演技力の高さが認められるきっかけとなり

さらなる飛躍を期待してしまう。

……まぁたぶん本人はそこまで自身の出世に興味が薄いのだろうけれど。

肝心の内容に触れるのを忘れるほど楽しめたわけだが

まぁそれでもこれを見て人生観が変わるとか共感して救われたとか

たぶんそういう作品ではない。

もしも君がこの作品を見て泣いたというのであれば

――それは純粋な心が共鳴して零れた慈しみの心である。

え、わけわからんて?

逆に言うとたぶんそのくらい無垢な人じゃないとつまらない作品に映ってるんだろうな。

勿体ないよね。

 博多豚骨ラーメンズ

原作:木崎ちあき
制作会社:サテライト 監督:安田賢司

OP「ストレイ」岸田教団&THE明星ロケッツ ED「DIRTY BULLET」TRI4TH

キャスト:馬場善治(CV.小野大輔) 林憲明(CV.梶裕貴) 斉藤(CV.小林裕介)

タイトル詐欺上等のシャレオツギャングアクション

小野大輔の下手くそな博多弁と梶裕貴演じるキャラの女装を楽しむ

殺し屋サスペンス

住人の3%が殺し屋という以外は現実的な世界観で

いわゆる超常な能力をもって戦うというわけではなく

基本的に拳や銃や刀で火花を散らす。

怪異の起こらない【デュララ】ともいえるが

裏社会の抗争に関わりつつ殺し屋同士の衝突も少なくないことから

個人的には【グラスホッパー】に近いと思っている。

単純な戦闘力に長けていたり、情報屋兼クラッカー、スリ師や死体解剖屋等、

それぞれ秀でた一芸を駆使して火の粉を払う構成が最高。

まぁ全く役に立たないただただ運の悪い青年もいるが。

とはいえ、薄情キノコとかオネェバーテンダーとか達観した幼女とか

周りを取り巻くキャラが最高な群像劇として楽しむのが吉。

ヒロインに該当する者はいないがツンデレ女装野郎が超かわいいので問題なし。

彼は口調も態度も性格も普通に男性なので激しい違和感なのだが

見てると慣れてくる。不思議な感覚だ。

そんな彼が少しずつ博多という街に懐柔されていき

しまいには旧友が来襲した際も現状維持を望む旨を口にした瞬間は熱くなった。

よかったね、初めて温もりのある生活に触れられて。

あと、どうでもいいことだが、

馬場という苗字を主人公に使う作品は後にも先にもこれしか知らない。

ちゃんとかっこいいキャラに使われるのを見るのも初めてだ。

(だいたいイモいモブに充てられる姓だ。)

うむ、それだけでこのアニメ、推せる

 オーバーロードII

原作:丸山くがね イラスト:so-bin
制作会社: マッドハウス 監督:伊藤尚往

OP「GO CRY GO」OxT ED「HYDRA」MYTH & ROID

キャスト:アインズ(CV.阿部敦) アルベド(CV.原由実)
デミウルゴス(CV.加藤将之) イビルアイ(CV.花守ゆみり)

主人公以外が主人公するアニメ、それが【オーバーロード】。

今期もはぐれリザードマンやおちぶれ剣豪がストーリーの語り手として奮闘。

主人公の部下に退場させられると今度は戦乙女が奮迅。

大悪魔を退陣させることに成功するが

それすらも主人公の手のひらの上だった――!?

前期以上に主人公(骨王)の出番が少なかったのだが

前期よりも暗躍し上げた功績が大きいように思うのは気のせいだろうか。

それにどの章も交渉がメインで舌戦の方が多かったのが非常に面白かった。

やっぱ頭脳戦こそ小説原作の醍醐味だと感じる。

基本的にサブキャラがことごとく魅力的なのだが

今期は特にセバスのかっこよさが引き立った。

紳士的な立ち振る舞いと正義に基づいた行動、慇懃な物腰と言葉遣いに

こんなんツアレじゃなくても惚れるがな!

そうそう、今までマーレがかわいいなぁと思ってたくらいで

このキャラが一番好き!というのは無かったのだが

今期でイビルアイのかわいさに完全にやられてしまった。

なんだクールな強者風情からのあの腑抜け具合は!?

ある意味強者を見抜ける確かな心眼を持ってるともいえるが

アレはそんなシリアスなものではないだろう。

ストーリーの方もアルベドの少々不穏な面も垣間見えて

ますます深化していきそうなオーバーロード。

既に第3期も告知されている事だし、一層楽しみである。

 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

原作:暁佳奈 イラスト:高瀬亜貴子
制作会社:京都アニメーション 監督:石立太一

OP「Sincerely」TRUE ED「みちしるべ」菊田大介

キャスト:ヴァイオレット(CV.石川由依) クラウディア(CV.子安武人)
カトレア(CV.遠藤綾) エリカ(CV.茅原実里) アイリス(CV.戸松遥)

史上初の大賞受賞作だったり、全世界同時放送だったり

大仰な前説も高らかに京アニ渾身の人形劇ここに開幕する――

圧倒的美麗な作画といかにも厳かな世界観設定、

清廉なヒロインで見た者の心をぎゅっと握りしめた所までは成功だろう。

画面から発せられる名作のオーラを第1話から早くも感じた。

だが高々と積み上げたハードルを飛び越えてくれたかと言われると

……少し屈んで通り抜けられた気がしてならない。

原作未読なので明言は出来ないが、構成が悪かったように思うのだがどうだろう。

【グリザイヤの果実】と【グリザイヤの迷宮】を同時進行したようなどっちつかずな印象。

個人的には”武装神姫ヴァイオレットちゃん”部分は最小限にとどめて

ヴァイオレットの成長をもっとじっくり描いたり

手紙がつなげる絆的なオムニバスに徹していれば神アニメに昇格したのに。と思っている。

いや、それでも他のクールであれば十分覇権を狙える出来だった。

ただ、2018年冬は他にも傑作が多かったためわずかな粗が目立ってしまうのだっ。

そもそも、勝手に思い込んだ自分に非があるのだが

てっきり【終わりのクロニクル】のSfさんが主人公みたいなイメージを持ってしまっていたので

コレジャナイ感が強かったのも拍車をかける。

とはいえ、おそらく涙の瞬間最大降水量を記録したのはこのアニメだ。

今後語り継がれるであろう第10話は、正直物語中盤でオチは予測できたはず。

……にも関わらずあの破壊力である。

要因は明白で、やらかいとこを突いての追撃×追撃。

翌年、で堪えた者も5年後10年後で陥落。

そのうえ現代に戻ってきてのヴァイオレットの告白。

君はこの大号泣の大連鎖から逃れられるか!?

そもそも8話9話が最終話もかくやというピークと思わせておいてのこれである。

期待を上回らない1、2、3話からの第4話が個人的に腑に落ちなく、

あわや切ろうかなと思ってたところに5、6、7話で挽回

8、9話で溜めた暗雲は10話で土砂降りを起こす準備でもあったのだ。

……まぁ、それだけに、戦闘兵器であった過去が回帰した11話以降を許容できるか否かで

この作品の評価は大きく割れるだろう。筆者Bの感想としては、正直蛇足。

それ系のシリアスバトルは実は大好物ではあるのだが、ヴァイオレットには求めていない部分だ。

手紙関係の独創性に比べれば凡百と言わざるを得ない展開なので、その強引さも気になる。

ただ戦闘兵器→自動人形への転換……いやあんまし変わっとらんがな!というギャグセンスは好い。

放送前の期待値が高すぎたために長文になってしまったが、おまけに否定形にみえるかもしれないが

一言で言うと「思ったのとちょっと違ったけどめっちゃおもしろかった」である。

一種の芸術品みたいなアニメだ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

あくまで-type.B-、つまり筆者Bの独断と偏見による感想ですので

ぽんばし通信の総意を示すモノではありません、あしからず。

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