2018秋アニメ完走日記-type.B-③

2018年秋アニメの日常幻想作品をピックアップ!

皆さん、2018秋アニメ楽しみましたでしょうか。

まだアニメにハマってから7年目の筆者Bが

序盤雑感からどう変化したか比較しながら

1クール分見終わったアニメの感想を書き綴ってみます。

あらすじを知りたい方はリンクを参照してください。

(参考にはならないと思いますが)

色づく世界の明日から

原作:ヤシオ・ナツカ 原画:フライ

制作会社:P.A.WORKS 監督:篠原俊哉 構成:柿原優子

OP「17才」ハルカトミユキ
ED「未明の君と薄明の魔法」やなぎなぎ

キャスト:月白瞳美(CV.石原夏織) 月白琥珀(CV.本渡楓)
葵唯翔(CV.千葉翔也) 風野あさぎ(CV.市ノ瀬加那)

魔法使いの孫が祖母の魔法で60年過去に飛ばされてしまう

ちょっと不思議な青春グラフィティ。

主人公の元いた世界が未来なので、アニメで描かれるのは2018年。

ジェネレーションギャップを主人公側が体現するのは比較的珍しい。

肝となるのは主人公の色盲。何らかの原因で視覚から色を失った少女

祖母がどうにかして助けてあげるお話なのだが

色彩を題材にしてるせいかあらゆる美術処理が2018年最高峰

とくにP.A.WORKSお得意の花火の演出はこれまでの粋を結集し

主人公の見てる景色の変化を3Dでの視点移動、俯瞰、滲み、

呈色反応等で見事演出。

まさにタイトルが体を表す完璧なシナリオを見せつけた。

ストーリーの進行は限りなくゆるやかで少し物足りなささえ覚えるが

見直してみると背景の小物や人物の所作に

これでもかと心情描写を仕掛ける丁寧な表現が見て取れる。

別れを惜しむ指の表現とか切ないを通り越して艶かしいと感じるほどに。

あと、個人的にはそれぞれのカップリング以上に

友情を育む青春に一番気を使われたのではないかと感じている。

胡桃が主人公に何気なくかけた言葉、

「話さなくていいよ。友達でしょ!」感銘を受けたのは自分だけだろうか?

あさぎとの引っ込み思案同士でときに衝突し育まれた友情も尊いものがある。

・・・・・・このクールはほんと女の子同士の友情の描き方が秀逸だったなぁ。

評判のよろしくない序盤、【ひとひら】のムギちゃん並みに「ムリです」

が口癖だった主人公が前を向いた3話ですら涙が滲んだ本作。

主人公が自分にかけた呪いを解く事でこの時間旅行は終わるので

唯翔の影響で多幸感を得ることが強制帰還の鍵となる。

その切なさにすでに十分潤って波打っていたのに

未来へ戻った後の祖母の告白で涙腺は滂沱と決壊。

時間は重みだ、とは別作品の言葉だが、島本須美の演技がヤバイ

最終話でどんだけ泣かすんだこの作品!?

正直2018年総括の記事を書いていた時は【色せか】は見終わってなかった。

最終話まで完走した今、個人的年間第2位の座に【色せか】も加わっている。

オリジナルアニメゆえに先が読めない、だからこそささやかな変化で感動できる、

そんなアニメだった。

世間的にはあまり話題になってないが個人的には今季間違いなくベスト3に入る

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

原作:鴨志田一(電撃文庫) 原画:溝口ケージ

制作会社:CloverWorks 監督:増井壮一 構成:横谷昌宏

OP「君のせい」the peggies
ED「不可思議のカルテ」桜島麻衣 他

キャスト:梓川咲太(CV.石川界人) 桜島麻衣(CV.瀬戸麻沙美)
古賀朋絵(CV.東山奈央) 双葉理央(CV.種﨑敦美) 梓川かえで(CV.久保ユリカ)

突飛すぎるタイトルの割りになかなか理数系な内容の青春グラフィティ。

この手の美少女ハーレムものにしてはめずらしく主人公が優柔不断じゃなく

ぞれぞれの攻略ヒロインといい仲になっても彼の好意は1mmもぶれない。

思春期特有のめんどくさい感情を解いてくのが主軸なので

各章のエンディングで、つまり3話ごとにカタルシスがあるのでテンポもいい。

台詞はいわゆるラノベくさく文章で状況を進めていく手法で

題材もともすれば小難しいと敬遠されそうなものなのだが

とにかく見やすい、分かりやすいの二言に尽きる。

1つの事象が複数の効果をもたらしていることもちゃんと演出してくれてるし

それ以上の感情的な機微は声優陣が補ってくれている。

個人的には双葉の話が、恋慕で崩れない友情を描いていて好みなのだが

最大の見所は最終話付近の妹さんメインの回

それまで主人公視点でのみ見えていたかえでの内面。

実は彼女のやりたいことリストはすべて主人公のためだった!

彼女が立てた目標は自分が叶えなきゃと思っていたのも事実だがそれ以上に

主人公が妹に叶えさせてやれたと可視化して示すことによって

主人公に“何もしてあげられなかった”という後悔を抱かせないため

・・・・・・だということが発覚した瞬間に主人公とともに視聴者の涙腺も間欠泉と化す!

世間の覇権争い候補の裏でひっそりと「青ブタが今期一番面白い!」と豪語してきたが

それに背かない大一番を最後に残してやがった。

結局まだ”しょうこさん”の件がまったく解決してないブツ切りエンドなので

劇場は絶対見に行かなくてはならない。

文句なく2018秋アニメで一番の面白さだった。

ソラとウミのアイダ

原作:広井王子(フォワードワークス) 原画:植田和幸

制作会社:TMS/だぶるいーぐる 監督:濁川敦 構成:山田隆司

OP「ソラとウミのアイダ」空町春、ルビー・安曇、櫻舞湖
ED「蒼の彼方」鈴木このみ

キャスト:空町春(CV.高橋花林) 村上波乃(CV.立花理香) ルビー・安曇(CV.井上ほの花)
櫻舞湖(CV.すずきももこ) 薪真紀子(CV.米野真織) 美剣真(CV.神坂みお)

海で魚が取れなくなってなぜか宇宙空間に生簀を設けてそこで遠泳漁業するという

アプリゲームが原作の近未来SFアニメ。

基本的に大元の設定にケチをつけるのはナンセンスなので、

魚だけが消える事象ってなんやねんなどと言ってはいけない。

主人公が良い感じにウザく超絶トラブルメーカーだが

剛毛な心臓を持っているので物語をぐいぐいひっぱり非常に好感触。

反面メインヒロイン(?)のツンデレ少女がことあるごとに反抗するのに加え

頼りになるお姉さんの声優がデビュー間もない新人さんなのに長文が多く

全く物語が頭に入ってこないという弊害が。

しまいには男性陣の執拗ないびりには女性陣を戦場に駆り出させない

大切な理由があると発覚したのだがそれにしても心象悪くなるレベルなのに

すんなりと受け入れて即効助けに行くシーンに超絶違和感。

足手まといでしかなかった主人公が謎の覚醒を見せて大活躍するのも疑問点。

確かに一刻を争う事態ではあったのだがなんだろうこのご都合主義感……。

それらの行動にまったく共感出来なかったのが大きい。

多少ピンチにはなって盛り上がってはいたのだろうが

キャラのテンションとの温度差が大きく微妙にのめりこめなかった。

まぁある意味理論に頼らない昔ながらのアニメっぽくはあったと思う。

なんとなく無理に漁業シーンでクライマックスを描くより

日常シーンに特化して友情を全面的に押し出したほうが良かったんじゃないかなぁ。

どっちつかずはやっぱりよくない。

ゾンビランドサガ

原作:広報広聴課ゾンビ係 原画:深川可純

制作会社:MAPPA 監督: 境宗久 構成:村越繁

OP「徒花ネクロマンシー」フランシュシュ
ED「光へ」フランシュシュ

キャスト:巽幸太郎(CV.宮野真守) 源さくら(CV.本渡楓)
二階堂サキ(CV.田野アサミ) 水野愛(CV.種田梨沙)
紺野純子(CV.河瀬茉希) ゆうぎり(CV.衣川里佳) 星川リリィ(CV.田中美海)

ネットが選んだ2018年のアニメを象徴する大覇権アニメ、ここに爆誕!

嘘PVと徹底した情報管理により、無名から一気に知名度を上げた【ゾンサガ】は

ニッチな地元ネタと破天荒ギャグでじわじわとその勢力を広げていった。

おおよそ中盤まではゾンビ×アイドルという意味の分からなさで、

いうなれば飛び道具で勝負していたのだが、第6話にて内輪揉めが激化。

元来持つコミカルさは保ちつつ、そこからシリアスへと舵を切った瞬間第2形態へ移行。

伝説の落雷ライブの第7話、子の心が親へ届く第8話、永遠となった友情の第9話

感涙のジェットストリームアタックで秋アニメ覇権候補に加わった!?

しかしその勢いは留まる事を知らない。

ゆうぎり回へ行く、と見せかけて主人公覚醒で物語の締めへ挿しかかると

むしろ彼女が記憶を取り戻したことにより立ち止まってしまうフランシュシュ。

都合よく逆境が訪れ覆すアニメ特有の展開も説得力を持つ設定だけに

肝心要の最終話でも当然生命存続の危機にさらされる

やはりゾンビィなので復活の狼煙となった!

「諦めなければ 終わりは始まりへと変わる」

この物語を象徴する一説でもあり、ベタだが視聴者へむけた熱いメッセージだ。

箸休めの回などない、伊達に構想に4年費やしてない全編計算されつくした構成

一気に完走したくなる魅力が詰まったアニメである。

是非見たことない人は最初の75秒だけでも見てほしい。牛乳を口に含んでどうぞ。

そして……今気づいたのだが、音楽がキュアメタルで有名な高梨康治氏ではないか!

どうりで第1話のOPが無駄にハイクオリティなわけだ。

デスメタのライブハウスから始まったり彼女らの生き方がロックだったりするのに

合わせての器用だろうか。グッジョブ。

個人的には【青ブタ】【色づく】に次いでの面白さなのだが、

世間での評価も納得できる珍しい例。

あ、筆者Bはもちろん純子ちゃん推しで純愛カプ推奨です。

となりの吸血鬼さん

原作:甘党(コミックキューン)

制作会社:Studio五組、AXsiZ 監督:秋田谷典昭 構成:髙橋龍也

OP「†吸tie Ladies†」
ED「HAPPY!!ストレンジフレンズ」

キャスト・歌唱:ソフィー(CV.富田美憂) 天野灯(CV.篠原侑)
夏木ひなた(CV.Lynn) エリー(CV.和氣あず未)

ぎんいろモザイク」とか「ご注文は吸血鬼ですか?」とかと揶揄されながらも

あときらら系列の漫画でもないのだが、とにかく萌絵直下のほのぼの日常系。

声優とテンション低めの人外(ヲタク)ということでヒロインがどうも

【ガヴリールドロップアウト】とダブってしょうがない。

ただズボラなそれと違っていろいろわきまえて平静なソフィーの方が断然好みだが。

恐らく狙っての作風だとは思うが

古今東西吸血鬼に纏わる凶悪な特徴をブラックジョークとして扱っている。

お笑いでいうとこの掴みが完全に好みで、”森さんちの隣”とか”血液をネットで注文”とか

“鏡に映らないから化粧が苦手”とかくだらな過ぎておもしろい。

しまいにはヴァンパイアハンターまで出てくる上にひょんなことで正体までバレるのだが

なんとも平穏な結末に落ち着くあたりよく出来ていると感じる。

あと何気に”日常系”には間違いないのだが人外であるが故に、もっというと

吸血鬼であるがゆえに主要人物が日常を共有する時間が少ないという特徴がある。

昼夜逆転がデフォの種族同士なので、同じ時間にイベントをこなそうとすると

必ず一方が我慢しなくてはいけないのだ。

まぁ、もちろん心優しい彼女らなので

それが確執になる事は無いので安心してみていられるが

割と制約が多い、されどそれを上手くエッセンスとして成立させていると思う。

なにはともあれゆるっとみられる高品質アニメ。満足度は高い

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。

原作:matoba(月刊少年ガンガン)

制作会社:ライデンフィルム 監督:和ト湊 構成:冨田頼子

OP「ピンクレモネード」三月のパンタシア
ED「あくまで恋煩い」ベルゼブブ、ベルフェゴール、サルガタナス

キャスト:ミュリン(CV.安田陸矢) ベルゼブブ(CV.大西沙織)
ベルフェゴール(CV.久野美咲) サルガタナス(CV.加隈亜衣)

いまPVを設置して驚いたのだが、このサムネは変な誤解を受けないだろうか……

この一枚絵では説得力はないかもしれないが

恋愛幼稚園児の女性陣と鈍ちんを極めた男性陣によるほのぼのすぎる異世界ラブコメである。

“陣”と打ってるのはもちろん、いくつかカップリングが形成されているのだが

そのどれもが性質は違えど同様の不器用さで展開されているからである。

尚、タイトルからも分かる通り、転生とかではなく登場キャラはガチの悪魔なので

リアリティはかけらもなくただただ眺めてニヤニヤできる低カロリーアニメである。

(もっともこのアニメには糖質な展開が多いので砂を吐くのは必至だが。)

個人的にはまったく気にならないのだが、序盤雑感で懸念した通り

“萌え豚向けの中身のない美少女アニメ“とか”少女コミックみたいで受け付けん”とか

全く相反する感想を投げつけられている。まぁ、普通はこの絵柄だとそうなるよなぁ。

見た目というか絵柄だけでなく、いろんなことにゆるいぽわぽわ上司とか

極度の恥ずかしがり屋で尿意が友達とか、我がまま王子に振り回されても好意を手放さない

とかとか女性キャラはほんと美少女アニメもかくやという萌え要素に溢れているし、

両手で顔を覆う真面目純朴少年とか、寡黙とか通り越して一言もしゃべらない兄貴とか

百戦錬磨の軽薄な軟派師とか男性キャラも負けてないくらい乙女向け。

内容は上記の【吸血鬼さん】と同等のゆるさなのにここまで評価に差が出るのは

そのどっちつかずなキャラ付にあるのかもしれない。

……この方向性で評価が高いのって【妖狐×僕SS】くらいだよなぁ。(あれも賛否両論あるけど)

視覚的にもシチュエーション的にもほのかにエロく性癖的には尖った表現も見られるが

毒にも薬にもならないイライラしないラブコメを見たい方にオススメだ。

“ゆるふわファンシー”その言葉以上でも以下でもない、まさにそんなアニメである。

アイキャッチすらかわいい。


といわけで

最後までお読みいただきありがとうございました。

あくまで-type.B-、つまり筆者Bの独断と偏見による感想ですので

ぽんばし通信の総意を示すモノではありません、あしからず。

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