Keyによる新しいLoveSongが到着

7月26日「Long Long love Song」発売

KeyもしくはKey sound Labelの重鎮、麻枝准が進めるコンセプトアルバムの新作が発表された。

以後のノベルゲームに多大な影響を与えた泣きゲーの始祖とも呼ばれ、

TYPE-MOONの奈須きのこと人気を2分するシナリオライターでもあり、

I’veと提携して「last regrets」等を生み出した作曲者でもある彼が

ただでさえ死と密接した作品を得意としているのに

自身の病気を経た後にどれだけのドラマをみせてくれるのだろうか。

Love Song シリーズ

Love song」というアルバムを知っているだろうか。

riya(eufonius)をボーカルに迎え2005年に制作されたアルバムである。

安倍吉俊のイラストが爽やかさと不穏を同等に演出。

13個の恋歌で1つの破滅を描くフラクタルのような物語が

少ない音色とゆっくりめの旋律で丁寧に紡がれた。

麻枝准の描く脚本は文体が作詞的だと言われている。

ではほんとに彼から生まれたシナリオをメロディに落とし込むとどうなるか。

それは音色によって寄せては返す波紋となり

聴くたびに浸透してゆく叙事詩になる。

続いて発売されるのは2012年、「終わりの惑星のLove Song

やなぎなぎがボーカルを務め、

13個の恋歌がスペクタクルに描かれ壮大に展開。

前作では主に破滅と言うよりは終息といった印象が強かったコンセプトは

幻想世界の色を濃密にして苛烈に構築された。

前作を海と表現するならこちらは岩漿。

強引にも思える譜割りが緊張感を煽り否応なく違和を生じさせる。

そのズレは抒情の浸食。破滅に至りなお幸福と言い切る狂詩曲。

バラードが好きであれば「Love Song」が、

ロックが好きであれば「終わりの惑星~」がお勧めである。

歌詞なんぞどうでもいいわ、と言う人でも良質なメロディを楽しめるだろう。

こういった物語音楽の手法はSound Horizon少女病が得意としているが

台詞が半分を占める両者に対し、麻枝准はほぼ旋律で表現する。

冒頭でも述べたが、昨年疾患を公表した後の作品となる「Long Long love Song」。

ごとPがイラストで描く”儚さ”と”煌き”を伴い

泣きの題材として扱ってきた「死」と「家族」をより意識したであろう今作。

長く、永くというのはファンとしてはすべからく期待せざるを得ない。

公式HP http://key.soundslabel.com/long_long_love_song/

麻枝准twitter https://twitter.com/jun_tenhou

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